レイバン(Ray-Ban)は、サングラスを主に展開するブランドです
そのレイバンが米空軍からの依頼により誕生したことはよく知られた話です。


1937年の創業と同時に同社は市場モデルを導入し、軍や警察、アウトドアのスポーツシーンなどで徐々に人気となっていきました。



サングラスを着用するのはファッションとしてではなかったのです。
ただ、サングラスというかレイバンをうまく取り入れることが、新しい個性の象徴になったようです。


サングラスで目元を隠すことによって演出されるクールさは、今の時代では珍しくありません


ですが、初めてサングラスがファッションのアイテムとして登場した頃の時代の価値観では、受け入れられない部分もあったのではないでしょうか。


それが徐々に溶け始めるのは60~70年代の例えばロックに代表される音楽シーン。
映画の世界ではニューシネマなどをはじめとするカウンターカルチャーの台頭による
従来あった価値観の変貌が大きく影響していきました。



レイバンをかけてステージに立つボブ・ディランは間違いなく時代のヒーローであり、
勧善懲悪がお約束だった映画のスクリーンでは、
サングラスをかけたアウトローたちが主役へと躍り出ました


そしてその影響はファッションの世界にも多くのインパクトを与えました。


例えばサングラスをかけることで完成するミステリアスなスタイルは間違いなく60年代以降に誕生した新しい価値観ではないでしょうか。



おそらく、というか間違いなく日本人が初めてサングラスという存在を意識したのは
ダグラス・マッカーサーが日本領土へ上陸したその日だったはずです。


そのサングラスがレイバンというブランドであることは、やがて人々の知るところとなり、
1960~70年代には若者の間で大流行することになるのです。