次世代照明としての頭角を現し始めたLED電球ですが、
販売初期のものは東芝製品が約1万円程と価格の高さが目立っていましたが、
その後、シャープが約半額の4000円で市場に参入し状況が一変しました。
東芝も同価格帯に値下げし、さらにはパナソニックが新たに参入
価格競争が激化の気配を見せていました。
LED電球の特徴は何といっても長寿命と省エネ性能ですよね。
通常の白熱電球の寿命が約1000時間であるのに対して、
LED電球はなんと4万時間(1日10時間点灯で約10年間)というから驚きです。
電気代も白熱電球が1日約20円のところ、
LED電球は2円と、コストパフォーマンスは圧倒的に優れています。
白熱電球とLED電球のこの実力差からすれば、
初期の1万円の価格でさえも約4年で十分モトが取れてプラスなのですが、
LED電球の値下げによって、一気に2年以上も早くモトが取れる状況になってしまいました。
お得感、特盛り状態
と、これだけを見れば、一刻も早く家中の電球をLED電球に換えたくなりますよね。
しかし、そこはまだちょっと待ってください
コストなどのメリットが全面に押し出される反面、デメリットについては置いてけぼりの感が否めないのです。
LED電球のデメリットは、何よりも光の拡散性が乏しいことです。
光の広がりは確実なマイナスポイントなのです。
明るさは、昼白色こそ差を感じないのですが、電球色はかなり薄暗くかんじられます。
ですから、現状はトイレや廊下など、はっきりしたと明るさを必要としない所や、
玄関など頻繁に交換しづらい場所だけにとどめるべきかもしれません
点灯・消灯を繰り返しても寿命を縮めない特徴もポイントなので
人の出入りが激しいリビングに使いたいところなのですが
広いスペースでは光が届きづらいのでオススメできません。
一度交換すれば10年は持つといわれていますが、その間も製品は改良され、
少々気の早い話だが有機EL電球というさらに次世代の電球も一部では囁かれています。
まず、慌てて家中の電球を換えるよりも、個室の白熱電球が切れたタイミングで特定の場所だけ
LED電球に換えてみるという作戦はどうでしょうか。